フリーランスエンジニアについて少し語ってみる。

筆者は2019年8月からフリーランスエンジニアになりました。

この記事を書いている時点でまだ7ヶ月程度のひよっこですが、これまでを振り返りつつ、フリーランスエンジニア生活で得た情報を元にちょっとだけ語ってみようかと思います。

さらっとですが、フリーランスエンジニアに対する疑問や誤解について解説して行きます。

目次
  • そもそもフリーランスエンジニアって何?
  • フリーランスエンジニアって相当レベル高くないとやれないでしょ?
  • フリーランスの仕事ってどうやって見つけるの?
  • フリーランスは不安定?正社員は安定?
  • フリーランスの単価って実際どうなの?
  • 確定申告って面倒くさいんでしょ?
  • まとめ

そもそもフリーランスエンジニアって何?

結論から言うと「個人事業主」です。

個人事業主とは自営業とも言い、商店街の中華屋さんや洋食屋さん、はたまたプロスポーツ選手など、どこの企業にも属さない個人プレイヤーであり、フリーランスエンジニアもこれらと同様です。

厳密に言うと「個人事業主」は法人化せず個人で事業を営んでいる方のことを言い、「フリーランス」と言うのは個人で企業と契約して業務を遂行する働き方のことを言います。

最近は、ブロガーとかYoutuberとか自由なイメージの働き方・稼ぎ方が増えてきているので、「フリーランス」という言葉が一人歩きしているような気がしますが、

法律上の形態としては、自営業者(個人事業主)であると言う認識と自覚を持たなければなりません。

サラリーマンとは違い、確定申告は毎年する必要もあります。

フリーランスエンジニアって相当レベル高くないとやれないでしょ?

いいえ、そんなことありません。

これに関しては、企業や案件内容によって求めるスキルレベルが異なるので一概には言えませんが、例えばPHP や Ruby でのサーバーサイドの開発の場合、1〜2年の実務経験があればOKなところが大多数です。

筆者に至っては、フリーランス一発目の仕事で、「iOS開発経験半年」で契約することができました。しかも、iOS開発に関しては3年間のブランクがあったにも関わらずです(ただ、それ以外のエンジニア経験が10年くらいあったので、その点加味してくれたのかもしれませんが)。

本当に、思っている以上にフリーランスエンジニアって大したことありません。それだけ、猫の手も借りたいくらいITエンジニアは人材不足なわけです。

しかしながら、高難易度・高単価案件に参画するにはそれ相応の実力が必要なのは事実です。

移り変わりの早いIT業界では日々向上心を持って取り組んで行かなければ継続的な案件獲得は容易ではないと筆者は思います。

フリーランスの仕事ってどうやって見つけるの?

これに関しては、大体4つの方法に分かれると思います。

  • 自分で企業に営業して契約する
  • 友人や退職した会社などから直接案件を紹介してもらう
  • クラウドワークスで仕事を請け負う
  • フリーランスエージェント経由で案件を紹介してもらう

自分で企業に営業して契約する

エンジニアとしての能力だけでなく、営業力・折衝能力・プレゼン力など、それ相応のエリートでなければ、この方法で生き抜くことは容易ではないでしょう。

もはやこのレベルの人はフリーランスと言うより、企業してやっていけるような気もします。

ただ、間に立つ人や企業がいないので、報酬が全額自分に入ってくると言うメリットもありますので、自信がある人は最終的に目指してみても良いかと思います(筆者は無理です・・・)。

友人や退職した会社などから直接案件を紹介してもらう

筆者の友人でこのパターンでフリーランスをやっていた(今は会社員に戻ったらしい)人がいます。こちらもそれなりに信頼が厚い(実力がある)と認められていなければ受注することは難しいですが、お互い人間でどういう人なのかわかっているわけですから、スキル以上に人間力も大事になってきます。

いつどこでお仕事を貰えるかわかりませんので、業界の友人を大切にして、まだ在職中の方で今後も良好な関係を気付いていきたいと思っている方は、円満退職を目指すことをお勧めします(ただし、ブラックな会社の場合はサッサとおさらばしましょう。気を遣ってもいいこと無しです(筆者経験談))。

クラウドソーシングで仕事を請け負う

筆者は経験ありませんが、『ランサーズ』『クラウドワークス』等のクラウドソーシングサービス上で案件を受注することもできます。

比較的容易な案件も多いので、とりあえず何か自分で稼いでみたいという方には入りやすいのではないでしょうか。無料で請け負うこともできるので、エンジニア経験が浅い方などの腕試しにも良いかと思います。

デメリットとしては、仕事の内容に対して単価が低いものが多いことです。工数に対しての時間換算をすると、普通に時給1000円のアルバイトした方がいいような案件もあったりします。

余程良い案件に巡り合えればいいですが、これだけで飯を食べていくのはなかなか厳しいのが現実のようです。

フリーランスエージェント経由で案件を紹介してもらう

現在、最もメジャーな選択肢ではないでしょうか。筆者自身も複数のエージェントに登録していて、現在もエージェント経由でお仕事させてもらっています。

何よりのメリットは自分で営業・契約業務をしなくても良いことです。希望の案件内容・単価等のカウンセリングを受けるだけで、沢山の案件情報を提供して貰えます。

開発に集中したいエンジニアに取って、煩わしい業務を一手に引き受けてもらえる訳ですから、駆け出しフリーランスに取っては利用しない理由が見つかりません。

もちろん、実際の契約単価(企業とエージェントとの間の契約単価でエンジニアには非公開な場合が多い)から手数料(マージン)が引かれているので全額が手元に来る訳ではないですが、それでも会社員の2倍以上の報酬になることはザラです。

エンジニア不足もあって、多数のフリーランスエージェントが乱立しているので、エージェントさんも必死に営業をかけてくるので若干煩わしくなる時もありますが、エージェントさん各社様々な特徴がありますので、各社比較して取引先を2〜3社に絞るなどして良好な関係を築いていくことをお勧めします。

フリーランスエージェントについては、また別の記事で詳しく解説しようかと思います。

フリーランスは不安定?正社員は安定?

はい、フリーランスは不安定です。職種を問わず、会社員より自営業の方が不安定なのは言うまでもない事実です。

ただ、ITエンジニアの場合は少し状況が違います。前項でも言いましたが現在は空前のエンジニア不足で、少なくとも日本では向こう10年くらいは人材不足が続くと言われています。エージェントを介せばそうそう食いっぱぐれることはありません。

また、報酬は高単価なため、空白期間があっても2〜3ヶ月くらいであれば何とかやっていけます(もちろんちゃんと貯蓄していることが前提ですが)。

それに、「会社員は安定」と言うのは昨今、幻想になりつつあります。

2019年に、経団連会長とトヨタの社長が「終身雇用制度はもうムリ!」と言ってしまいました。その後も、名だたる大企業で、45歳以上の社員の希望退職募集が相次ぎました(事実上のリストラです)。しかも、黒字が出ているにも関わらずです。

背景には、国際的競争力を高めるための「能力主義」へのシフトと、謂わゆる「働かない高給取りおじさん」を一掃したい企業の思惑があります。今後もこの流れはより進んでいくでしょう。

また、会社員の解雇規制は厳しいため現在のところ簡単にクビになることはありませんが、それも規制緩和によって状況が変わる可能性は多いにあります。

今現在勤めている会社で、そこそこ年齢は重ねているけれど、5年先のキャリア形成が見通せないような状況の人はフリーランスという選択肢を視野に入れてみるのも良いかと思います。

筆者自身、望むようなスキルアップが難しい状況もあったので、取り返しが付かなくなる前に固定の椅子を捨てた経緯があって今に至ります。

様々な働き方が増えて来ている昨今、仕事を選ぶ上で、安定か不安定かという尺だけで考えてしまうのは勿体ないと筆者は思います。

決して、正社員はダメでフリーランスが最高と言いたい訳ではありません。正社員は正社員なりのメリットがあり、フリーランスもそれなりのデメリットがあります。今現在の自分の状況と望むキャリア形成を照らし合わせた上で、自分に取ってベターな選択肢は何なのかと一度考察するべきだと私は思うのです。

フリーランスの単価って実際どうなの?

筆者の一発目の契約は税抜きで60万です。

「すごい!」と思いましたか?

30歳会社員の額面給与と言うと25万〜35万くらいが多いではないでしょうか。筆者も退職時はこのくらいでした。

60万と聞いて驚く方も多いかと思いますが、現在の相場的には実はこれでも少ない方です。

スキルレベルや企業の予算によってピンからキリまでありますが、下を見ても50万以上は堅いです。中には100万を超える報酬をもらっている人もいます。何度も言いますが、今は深刻な人材不足です。単価相場は年々高騰しています。1〜2年の経験しかない人材がいきなり60万の報酬を貰える業界はエンジニア業界以外ではなかなか無いのではないでしょうか。

高単価の理由には人材不足以外にも企業側の都合も関係しています。

あるアプリ開発プロジェクトがリリースまで6ヶ月程の期間を要する場合に、iOSエンジニアとして正社員を雇うよりフリーランスエンジニアを雇う方が実際は割高です。

しかし、そのプロジェクトが途中で頓挫したり、無事リリース出来たとしても運用フェーズに入ると正社員1人月程の予算を確保出来なくなる可能性があります。そういった場合、一時的に予算が掛かったとしても、容易に解雇出来ない手隙な正社員を抱えるよりも、プロジェクトの期間に応じて契約終了とすることができるフリーランスエンジニアを頼った方が企業側としては都合が良い場合が多いのです。

雇用の流動性と解雇規制の緩和が進まない限り、この傾向はしばらく続いていくと考えられます。

確定申告って面倒くさいんでしょ?

個人事業主界隈では、年が明けると憂鬱になるということをよく聞きます。それは前年の事業収支を計算し課税所得を求め、税務署に申告する作業を3月中旬までに終わらせる必要があるからです。

サラリーマンの経験しか無い人は、確定申告という言葉は知っているけれどよくわからないという方は多いかと思います。年末になると経理部から「年末調整」に必要な書類を貰うかと思いますが、あれはサラリーマンの確定申告のようなもので、面倒な部分は基本的に会社が手続きしてくれます。

フリーランスの場合、顧問税理士が居ない限り、全て自分で片付けなければいけません。「よくわからないし、面倒だからいいですごめんなさい」という訳にはいきません。無申告は後々重大なペナルティーを課されてしまうからです。

例え高スキルのエンジニアでフリーランスでも余裕でやっていけるという方だとしても、お金や税金について無頓着で確定申告なんて考えたくも無い、という方はフリーランスにならない方が良いかもしれません。

ただ、筆者が初めて2019年度の確定申告をして感じたことですが、経理ソフトさえ使いこなせれば、思ったより確定申告って簡単だなというのが正直な感想です。筆者が使っているクラウドサービスの『freee』など、便利で確定申告の初心者に優しいサービスがありますので全く知識ゼロでも十分対応することが可能です。

また、エンジニアは飲食店などに比べるとそれほど経費が掛からないので、領収書さえ取っておけば年明けからでも十分余裕を持って対応できます。

筆者は日々の収支状況や、将来の資産形成を考えたりすることが好きなので寧ろ楽しかったくらいなのですが、本当に興味ゼロや吐き気がするくらい嫌な人でない限り、確定申告なんて恐れることはありません。エンジニアであればググる能力も高いと思いますので、ちょっとわからないことがあれば調べればすぐ答えが見つかります。

フリーランスになることを考える上で盲点となりやすい確定申告ですが、これについては向き不向きがあると思います。

スキルや単価のことだけでなく個人事業主として必要なことは何なのか、それらが自分に取って大きな負担になるのかをよく考えておくことをお勧めします。

とは言え、確定申告は拍子抜けするほど弱いラスボスと言っても過言ではない程のものなので、過分に恐れずにチャレンジしてみてください。

まとめ

  • フリーランスエンジニアは個人事業主であり、誰にも雇われていない自覚を持つべし!
  • 高スキルでなくても仕事は山ほどある。但し、常に向上心を持って取り組まなければ生き抜いて行けない(それは正社員であっても同じ)!
  • フリーランスエージェントを経由すれば案件はすぐ見つかる!
  • フリーランスは不安定だが、正社員も決して安定ではない!働き方は大きく広がって来ている!
  • フリーランスエンジニアの単価は高騰中!今こそ稼ぎ時!
  • 確定申告は恐れるな!案外簡単!でも向き不向きはあるかも。

以上、わずか7ヶ月程度の経験と知識で語ってみましたが、如何だったでしょうか。あまり深く掘り下げていない部分がありますので、エージェントさんのことや確定申告などについては別の記事で発信しようと思います。

これからフリーランスエンジニアを目指す方のちょっとした参考程度になれば幸いです。

ではまた。

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